Product by Process関連CAFC判決
■ In re Nordt - (Fed.
Cir. February 8, 2018)
プロダクト・バイ・プロセスクレーム:
装置クレームで”Injection
Molded(モールド成型された)”が構造を意味すると判断された判決
(Product by Process Claim)。本判決において、injection
molded以外にも ”interbonded one to another by interfusion”; ”intermixed”; “ground
in place”; “press-fitted”; “etched”或いは”welded”というプロセスで表現された特徴が構造的な限定事項と判断されたことを紹介している。さらに、クレームの“chemically
engraved”という用語、“superimposed”という用語、”Integral”という用語、“molded
plastic”は構造の意味合いを含むプロセス用語であると解釈された4件のCAFC判決を紹介している。
■ ABBOTT LAB. v. SANDOZ (Fed.
Cir. en banc: May 18, 2009)
プロダクト・バイ・プロセスクレーム:
プロダクト・バイ・プロセスクレーム(product
by process claim)のプロセス部分をクレームの構成要素と解釈するか否かに関して、CAFCは1991年のScripps判決(侵害判断時にプロセス部分は構成要素とは解釈しない)と1992年のAtlantic
Thermoplastics判決(侵害判断時にプロセス部分も構成要素と解釈する)で真っ向から対立していた。 Scripps判決もAtlantic
Thermoplastic判決もCAFCの3人のジャッジパネル判決だったので、今回CAFC大法廷判決でAtlantic
Thermoplastic判決が正しく、Scripps判決は間違いであると明言した。 即ち、侵害判断時にはプロダクト・バイ・プロセスクレームのプロセス部分は構成要素と解釈し、同プロセス部分を被疑侵害物が文言上あるいは均等論の基に満たさなければ非侵害であると判示した。