■ Wake Forest
v. Smith & Nephew (Fed. Cir. 2012-08-13)
自明性判断における陪審と裁判官の役割:
米国特許出願審査中における自明性の判断は審査官或いは審判部が行うわけだが、訴訟において特許クレームの自明性を判断する際には、事実問題(陪審の判断事項)と法律問題(裁判官の判断事項)が入り組み、どこで線引きをするのかが必ずしも明確ではない。 今回の事件はその線引きを確認するとともに、その線が実はボヤケタ状態で地裁において運用されていること、及び、その運用をCAFCも認めていることを示す判決のひとつである。⇒ 3年後の最高裁(Teva v.
Sandoz )によって事実問題と法律問題に対するレビュ基準が明瞭に判示された。