USPTOの新長官、David Kappos 氏
前長官Dudas氏が提案していた新施行規則を廃止
PTOプレスリリース(2009年10月8日)
Tatsuo YABE
October 11, 2009
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USPTO長官Kappos氏は、前長官(Dudas氏)によって提案された改訂特許規則を廃止するという趣旨で最終規則に署名した(PTOのプレスリリース公開は2009年10月8日)。 さらに、現在ペンディングとなっているCAFCでの審理を中止するべく原告の一当事者であるGlaxoSmithKline社と共同で訴え却下の申し立てをする予定である。 これによって悪名高い改訂施行規則が日の目を見ることがなくなりました。
背景:
2007年8月に特許庁は審査の品質を向上するとともに、審査効率を向上するという目的で、改定施行規則(案)を公開した。 同改訂案には、継続出願回数を制限すること、RCEの回数を制限することが盛り込まれているとともに、1出願における規定クレーム数を独立5個、合計クレーム数を25個までとし、当該規定数を超える場合には、審査官に対して審査を補助するための書類(ESD)を提出することを義務化するなどの内容が盛り込まれていた。
2007年秋には、GlaxoSmithKline社とTafas氏(発明者)は当該規則が施行されることを緊急に差止め(仮差止め)するべく、バージニア東部地区連邦地裁にUSPTOを提訴した。 2008年4月に同裁判所は当該規則は無効であると判示した。 USPTOは同判決を不服としてCAFCに控訴したところ、2009年3月にCAFCは(継続出願の数を制限する規則を除いて)クレーム数の制約およびRCEの数を制限する規則に関してはUSPTOの行政庁としての権限の範疇であるとした。 そこでCAFCは大法廷にて再度ヒアリングを開催することを認めていた。
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USPTOのプレスリリースは以下を参照ください:
http://uspto.gov/news/09_21.jsp
Agency
Files Joint Motion with Plaintiff GlaxoSmithKline to Dismiss Lawsuit Related to
Regulations Affecting the Ability to Secure Patent Protection for Inventions
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矢部達雄
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