PTOのKappos長官、審査官のカウントシステムの変更を提案。
2009年09月30日
Tatsuo YABE
October 11, 2009
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PTOのKappos長官は、審査官のカウントシステムの変更を提案。
2009年09月30日 @USPTO
現行のカウントシステムでは、審査官は2週間毎にカウント数のノルマが課せられており(審査官のランクによりノルマ数が異なる)、第1回目の拒絶通知(アクション)を発行することで1ポイント獲得し、2回目以降のアクションの発行に関しては一切ポイントを獲得できず、最終的に出願を処理完了(特許査定あるいは拒絶査定)したときにもう1ポイント獲得できることになっている。
従前、審査官は最終拒絶後に出願人にRCEを誘引し、出願人がRCEを実施することによって4カウント(2回の出願処理完了に相当するポイント)を獲得できていた。 しかし、Kappos長官の提案する改訂カウントシステムにおいては、RCE実施によって1.75ポイント(現行2ポイント)、その後のRCEは1.5ポイントとする。 尚、原出願の審査に関しては2ポイント(特許査定あるいは拒絶査定)を獲得できるが、カウントの配分を第1回目の実体拒絶通知に1.25ポイント、最終拒絶には0.25ポイント、そして最終的な処理(査定)に0.5ポイントとする(最終拒絶の必要のない場合には最終処理(査定)に0.75ポイントとする)。
上記提案カウントシステムにおいても審査官が2回目以降のアクションに時間を対やすることのインセンティブが増大することはあまり期待できない。 RCEはやはり審査官にとって魅力である。 拠って、出願人にとってはやはり第1回目のアクションで特許性の重要論点が理解できるように初期のクレームドラフトをしておくことが重要であると考える。
さらに、インタビューを実施するための準備として1時間を非審査時間として認めることが提案されており、審査官がインタビューを実施することのインセンティブとして働くことが若干期待できる。
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矢部達雄
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