USPTO increased
the limit of No. of Prioritized Exam (優先審査) from 15,000 to 20,000
USPTOによる通知(2025年7月9日):
USPTOは7月10日付で加速審査(accelerated examination)を終了し、7月9日付で優先審査の受領最大件数を1.5万件から2万件(/年)に増やした。優先審査は2011年に成立したAIAで新規に制定され、1年以内に最終判断(許可或いは拒絶査定)を下すということで開始された。そもそも加速審査は申請時の出願人の負担(サーチし、クレームとの関連性を簡潔に記載)が大きい割に審査速度が比例しないということで申請数は年間100件以下という現実を踏まえ中止となった。それに対して、申請費用は約4500ドルと高額ではあるが審査結果が統計上は半年以内となる優先審査の数が年々増大し、この度年間2万件の申請を受理することになった。
Summarized
by Tatsuo YABE
2025-09-28
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米国特許庁(USPTO)はTrack One(優先審査)の上限を15000件から20000件に増やした。
■ 施行日:
2025年7月8日
■ 優先審査(Prioritized Examination)「別名Track One Program」
規則:37 CFR 1.102(e)
優先審査は、America Invents Act 11(h)で新規に成立し2011年9月26日から施行された(尚、AIAの施行日は2011年9月16日)。
申請費用は4,515ドル(1806ドル:small entity)。2025年9月
米国出願(意匠出願を除く)に適用される。PCTからの国内移行(371出願)、継続出願、分割出願、CIP出願にも適用される。 出願(必要書類全て揃える;独立CL4つ、合計CL数30まで)と同時に優先審査を請求する。
RCEと同時に、或いは、RCE後であっても第1回目のアクションの発行前であれば優先審査請求可能。 ★ 但し、第2回目のRCEには適用されない。
意匠出願、再発行出願、再審査、仮出願には適用されない。
■ 優先審査の利用状況
昨今のPTOの統計データによると優先審査申請後1.4か月(平均)で受理され、最終結果に到達するまでの期間は4.5か月である(すなわち、申請して約半年で最終結果がでる)。
さらに、優先審査の申請件数はFY2024(2024年10月~2025年8月)で既に15241件で確かに今までの上限1.5万件をすでに超えている。
Track One Data | Patents
Dashboard | USPTO(月ごとの累積数を表している)
加速審査(Accelerated Exam)は出願時の要件(出願人自身でサーチしクレームとの関係性を記載する)が厳しく、その割に審査の加速度を得ることができないという理由で2014年~2024年の10年間で平均すると年間100件以下(各年ごと)しか利用されていなかった。https://www.federalregister.gov/documents/2025/06/10/2025-10498/discontinuation-of-the-accelerated-examination-program-for-utility-applications
優先審査に関するQ&Aは以下より参照
Prioritized Examination: Frequently Asked Questions
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